八王子

  実を言うと私はいわゆるJPEGおじさんである。撮影後にする画像作業としては、たまにどうしようもなく我慢がならない場合に傾き補正かトリミングをするくらいだ。RAW現像の方は、前に風景を撮っていた頃はかなり積極的に楽しんでやっていた。風景ではRAWで撮っても良いかもしれないと思う。でもトーンカーブとかはややこしかった。

  今の私の撮影分野は路地である。同じようなものばかり撮るのであるし、最初からモノクロで撮るのであって、まあRAWは必要ないだろう。レンズやセンサーやエンジンの個性を素で見たいという気持ちがある。RAW現像や画像処理に時間をかけるような奴はロクなもんじゃない。それよりも大切なことは撮影時に画面が真っ直ぐなことであるし、露出補正だろうし、光を見ることだろう。写ったものに不満がなければ何の問題も発生しない。撮影に忙しいのだから家に帰ってからはゆっくりしたいものだ。トーン(調子)の事は気になるが、そこは直感でズバッと切り取ってしまうのさ。

  八王子は路地が広く分布されている。思ってもない所にいいものが隠れていたりして驚かされ喜ばされる。路地度は星五つだ。