湯島
25mm
撮影地は駅は湯島で、住所は上野だ。夏の午後の路地には人が通らないので苦労した。それにしても、人の歩き姿は颯爽としているようでいて写真に撮ってみると歪な形をしていることも多い。明らかに骨格が歪んでいるのではないかと推測できる人間もいる。街歩きの緊張感か写真に撮られることへの力みなのかは知らないが。
久し振りにディスタゴン25mmを使った。このディスタゴンであるが、コントラストや階調は素晴らしいのだが、何故か私に惚れ切れさせるものが無いことを不思議に思っていた。そこで最近私にとっての写真の重要ポイントがボケ味だということが分かってきて、この25mmの問題点も解けてきた。それは、25mm故のボケなさ過ぎるということだ。そこで25mmでどうやってボケ感を出すかという問題に臨み、やっと解答を得て、今回の撮影に臨んだ。その答えは、今まではピント位置を2mにセットしてパンフォーカスで撮影していたものを、ピント位置を手前に移動させることによって遠景にボケを発生させるというものだ。今回は極端にボケさせ過ぎた嫌いもあるが、今後はバランスを掴んでいきたいと考えている。