上板橋
シグマ 28mm f2.8をどのように使っていくか。それが私の当面の課題だ。一定の設定基準が定まらないことには落ち着けない。まず二線ボケに対しては絞りを一段絞ることにした。絞り開放信者の私としては珍しいことだ。それから暗部の描写の弱みについては全体をハイキー寄りに撮影することによって対処することにした。それにしても、意外にも歪曲収差が無いことに驚かされている。
京成立石
シグマ 28mm f2.8を導入した。このレンズには落下痕がある。それが原因なのかは分からないが、騒がしいニ線ボケが発生する。逆光にも強いとは言えない。また暗部がヌメッとするのは昔のシグマの癖なのかもしれない。ボケを重要視する私が28mmを使用する際には苦労する。普通に使っていては28mmでボケを発生させることはほとんど無いからだ。ユーチューブでも話題になっているビオゴンが本当は欲しいのだが、欲しい時に手を出さない人間は一生手に持つことができないだろうとも思う。
京成立石には急行が止まらなかった。なのに私は急行に飛び乗ってしまった。まあ時間だけは余っている暇人だから急いではいないのだが。前に京成線に乗ったのは何年振りか分からない程昔のことになる。昔は特急にしか乗らなかったのだから急行の乗り方が分からなくても仕方が無い。
熱海②
35mm
前回の偵察から二週間が経ち、今回いよいよ熱海撮影全面展開するに至った。今回は連休中ということで多くの観光客で賑わっていた。私は駅前から南へと撮影して廻った。ファミリー・カップル・団体と、老若男女が行き交っていた。それらの人々とすれ違う度に強い香水の香りが漂ってきた。特に若い女性たちにそれが顕著だった。最近は香水が流行しているのか。体臭が酷いという訳ではあるまいに。旅行ということで気分が高揚しているのだろうか。それは良いとして、熱海の繁栄は維持されているのか、衰退しているのだろうか。やけに年代物の建物が目立つ。撮影者にとっては嬉しいのだが、熱海ブランドとしては大丈夫か。そして格差が激しいような気がする。熱海プリンばかりに行列ができているような気がする。
今回のレンズは七工匠の35mmにしてみた。これは現代レンズでありながら、40年前のレンズよりもっとオールドレンズ風だなということを、今までの写真を見比べていて思った。まあ撮影状況の違いによる錯覚かもしれないが。
熱海①
前回の続きで、三島から熱海にやって来た。海の撮影に時間を欲張り過ぎたために、熱海に着いた時には16時になっていた。夜の帳が下りる前に撮り終わらねばならない。私は夜景には興味は無い。デイライトと自然光だけを好む。そう考えると日没までに1時間しかない計算になる。まあ、今回は様子見ということにして、もう一度広い熱海を端から端までじっくりと攻略したいと思う。この日は金曜日だったが、あまり観光客がいないように思えた。次来る時には観光客で溢れ返っていることを願っている。
今回はどうしてフルフレームを使うのかという理由をまとめておこうと思う。実際に私はMFTも併用していて、一般的に言われる画質においてはMFTで充分だと感じている。それならば何故わざわざ大きくて重いフルフレームミラーレスを使うのか。
①各種オールドレンズが使える。
②各種マウントが付けられる。
③大きなボケが得られる。
④周辺減光が好ましい。
ということになる。
成増
ユーチューバーの矢沢氏が良い事を言っていた。「インスタ写真は現代の印象派なのか」「インスタ世代が業界の決定権を握っている」ということだ。もう昔のように「レンズで重要なのはシャープネスだ」とか、「ピントが合ってないのは写真じゃない」なんて言う時代ではないようだ。現代写真は感じが良ければ全て良しというもの。加工はやり放題、ピントなどはだいたい合っていれば良し。私流に例えるならば、「落穂拾い」のミレーなどの写実主義は、絞りを絞り込んでカッチリ撮る職業カメラマン。「散歩、日傘をさす女性」のモネなどの印象派は、絞り開放で撮影する作品写真家。ちょっと違うような気もするが、そんな印象だ。
成増は地下鉄と東武線が通っている。地下鉄側は面白味には欠けるが、都会的で爽やかな印象を受ける。東武線側は急にゴミゴミと汚ならしくなるが、撮影は楽しい。