登戸・向ヶ丘遊園
私にとっての良い写真とは。鑑賞していて違和感が無く、画面全体にバランスが取れている事が基本。それにプラスアルファして、距離感・立体感・何とも言えないコントラストや色味が加えられていればより嬉しい。
向ヶ丘遊園駅周辺をストリートビューで下見した段階では、古い模型屋等が建ち並んでいてそこそこ良さそうな雰囲気にみえた。しかし、実際にこの度現地に足を運んだ私は、呆然と立ち尽くすことになってしまった。何故ならば、なんとも広範囲に渡って再開発で土地は更地になっていて、古い街並みは跡形も無く消え去っていたのだ。あと1年早く来るべきだったのだが、失敗して悔しい。
それでも気を取り直して撮影を開始したのであるが、なんとなくここの地域はカメラを避ける人間が多いような印象を受けた。理由を考えてみて、ここは大学街なので、まだ都会に慣れない地方出身の学生が多いからなのだろうと思うことで納得した。それとも、私が歩道の真ん中に立ち過ぎたのかもしれない。
東長崎
東長崎と言っても九州の話ではない。
前回ボケのことを考えていたら、ユーチューブでもボケはどうあるべかという内容の番組がでてきた。そこでは、ボケ味を見せるためにわざとボケ写真を撮ってはならないとか、ポートレート以外はボケさせないとか、旅写真ではボケは意識しないとかの意見であった。
ボケは美しいので、意識すべきなのだが。私も昔はどんなレンズを使っても、どんなに甘い描写になっても、無意識に、無意味に、何故か、感覚的に開放で撮っていたものだ。最近は毎回全てにボケ写真を撮りまくって、ボケ方が分かってるから、絞り具合が分かってきた。私なんか今は全てがボケ入り写真。まあ、自然なボケ味ならば良いのではないだろうか。
中村橋
40mmを手に入れて気に入った私は、次は45mmが気になり始めた。フィルム時代にはプラナー G45mmを使っていたのだが、あの頃は子供ばかりを撮っていた。果たして45mmは街撮りに合うのだろうか。
45mmでまず頭に浮かぶのは、テッサー45mm f2.8だろう。しかし、私としてはそのf2.8というf値の暗さが気に入らない。テッサー45mmを筆頭にした多くのパンケーキレンズが3群4枚のテッサー型構成を採用する中で、5群6枚のウルトロン型構成を採ったf値も明るい私好みのレンズがあった。前回購入したHEXANON AR 40mm f1.8 と同一の光学系構成でもあるMD ロッコール 45mm f2だ。ウルトロン型はダブルガウスタイプに含まれるので、改めて私はダブルガウスが好きだということを確認した。
そのMD ロッコール 45mmをメルカリで購入したので、さっそく使用してみた。第一印象は非常にシャープなことだ。今回の街撮り以前にもスナップや花の撮影に使ってみたが、ピント面はシャープでボケ味はダブルガウス特有の濁り感がある。路地を撮るには少し画角が足りないと感じたので、スナップ用途に使っていこうと考えている。